管理人は「認定ファシリティマネジャー(CFMJ)」資格試験を、2018年のISO対応の新試験制度になった年に受験し合格しました。
ここでは、認定ファシリティマネジャー(CFMJ)資格試験に合格する勉強法(学科CBT試験編)を、自分の経験をベースに解説します。
まず合格に必要なものとして2冊のテキスト『公式ガイド』と『問題集』を入手してください。(入手方法はこちらの記事をご覧ください。)
試験は原則として『公式ガイド』から出題されますので、『公式ガイド』の出題範囲「第1部~第3部(第4部は出題範囲外)」を勉強する必要があります。
学科試験のの問題は、3つの試験分野から下記の出題数の割合で、全問60問から40問出題されます。
試験分野ごとの出題割合は公表されていませんが、恐らく全問題数の割合に比例して出題されると思われます。下記が想定の出題数です。CBT試験なので出題はランダムと思われます。
試験分野 | 試験の出題範囲 | 出題数 |
①FM概論 | 第1部 経営とFM 第1章 ファシリティマネジメントとは 第2章 ファシリティマネジメントの効果 第3章 経営環境とファシリティマネジメント | 全問15問 (想定10問出題) |
②FM業務 | 第2部 FMの業務 第4章 FMの体系 第5章 統括マネジメント 第6章 FM戦略・計画 第7章 プロジェクト管理 第8章 運営維持 第9章 評価 第10章 改善 | 全問25問 (想定17問出題) |
③FM知識 | 第3部 FMの知識 第11章 人間性関連の知識 第12章 ワークプレイス関連の知識 第13章 不動産取引関連の知識 第14章 施設関連の知識 第15章 ファシリティマネジメントの関連法規 | 全問20問 (想定13問出題) |
各問題の配点はすべて10点で、合計得点400点満点の70%以上(280点)が学科試験の合格ラインです。この割合は公表されています。
学科試験の勉強方法ですが、この70%以上(最低7割)の合格ラインを意識して勉強しましょう。
まず『公式ガイド』の「目次」をざっと読んで頭に入れます。もし暗記が得意な方は、暗記してしまうのも手です。
「目次」を読んでなんとなくどんな内容なのか分かったら、全体を通して流し読み(速読)していきましょう。『公式ガイド』はB5判で活字も小さく、試験範囲だけで391ページありますので、もし分からない部分があっても立ち止まらず、最後まで通読します。
この作業は、最初から細部に入っていかずに、まず全体像をつかむのが目的です。
次に、問題の出題形式と出題傾向をつかむために、『問題集』の過去問を、2018年度、2019年度、2021年度の順番で、答えをチェックしながら通読していきます。(直近の2022年度は最後の模擬試験用に読まないで取っておきます。)
この作業ですが、「答え」を自分で考えて解く必要はありません。まだ必要な知識が頭に入っていないので、解く作業は時間の無駄です。読書の要領で読んでいけばOKです。
そして問題の出題形式と傾向が分かったら、『問題集』で出題された箇所を意識しながら、メリハリをつけて『公式ガイド』を本格的に読んでいきます。出題された箇所にマーキングをするのもよいと思います。
2023年度の試験は、学科試験と論述試験の間が3~4週間空いているため、まずは学科試験対策を試験の3か月前の3月頃から開始し、2か月ほど集中して上記のやり方で『公式ガイド』を通読します。
そして試験1か月前になったら、『問題集』2018~2021年度をもう一度読んでから、2022年度の過去問を模擬試験形式で解いてみましょう。
自己採点して、3つの試験分野ごとに7割得点できていればOKで、7割未満の得点だった場合は、試験日までその試験分野の得点の低かった部分にあたる『公式ガイド』のページを集中して読むとよいでしょう。
(参考資料)